WEBを使う生活が当たり前になった今日では、PCやスマートフォン、タブレットがあれば世界中のあらゆる情報が得られ、商品・サービスの営業や販売が容易にできるようになりました。
その中で、WEBマーケティングは、会社の生存を左右するくらい非常に重要な業務となってきました。
近年のライフスタイルの変化やインターネットの普及により、私たちの仕事への取り組み方も大きく変わり、WEBマーケティングが難しいのではと感じていた企業も続々と取り組み始めるようになっています。
今回は、これからWEBマーケティングを会社に取り入れたいが、難しいのではないかと躊躇する気持ちがある方に向けて、WEBマーケティングの何が難しいとされるのかや、その点を克服する方法についてご紹介していきます。
目次
WEBマーケティングが難しいとされる理由
商品やサービスの特徴・価値を、市場や時代のニーズに合わせてビジュアルや文字で伝えなければならないWEBマーケティングは難しいものです。
そこで、WEBマーケティングが難しいとされる具体的な理由を挙げてみます。
正解がない
WEBマーケティングには、この方法を取れば必ず目標を達成できるという正解がなく、案件に応じたWEBマーケティングが必要となってきます。
今からWEBマーケティングに取り組む企業は、分野別のシェア上位の、売れている商品やサービスのWEBサイトやECサイトを分析するのも効果的な方法の一つです。
自分が購買者の立場に立って、分かりやすいか、購入しやすいか、フィロソフィーが伝わるか、わくわくするかなどの観点でサイトの分析を行い、自分ならどのような導線にするかなど考えてみるのも良いでしょう。
結果が出るまで時間がかかる
WEBマーケティングでは、訪問者数やクリック率などの数値でビジネスの結果が見える化できますが、よいWEBサイトを構築したからと言って、短期的に効果が発揮されるかというとそうでもありません。
施策によっては、効果が出るまでに時間を要するものもあります。
例えば、WEB広告などは短期的な効果が見込めますが、公式サイトやオウンドメディアなどはSEO対策を行いながら少しずつ集客していくため、ある程度の効果を発揮するまでには長期的な戦略が必要です。
そのため長期的な視点で、プロセスを分析し、改善や実行を繰り返して独自のノウハウを蓄積することが大切だと言えます。
数字(結果)で判断される
WEBマーケティングの良し悪しは、概ね数字(結果)で判断されます。もちろん分析・改善・実行のプロセスに対しての一定の評価は、会社ごとにあるはずですが、基本的には
- ページの閲覧数
- URLのクリック数
- サイトの直帰率(サイトを訪れた後、どのページにも行かずそのまま別のページに離脱した割合)
- サイトのコンバージョン率(問い合わせ・資料請求・資料ダウンロードなどの成果に行った割合)
などの、数字として目に見える結果で評価されます。
そして最終的には、商品やサービスの売り上げなどによって、プロジェクト担当者の業績が評価されてしまいます。
社内で理解が得られないことがある
WEBマーケティングを始める際、社内では以下のような障壁があると言われています。
➀会社によってWEBマーケティングの必要性をあまり感じていない
会社や担当者によっては、WEBマーケティングの必要性を感じていないため、導入に踏み切れないケースがあります。
対面販売や紙媒体の広告と比べて、数値でしかプロセスを評価しにくく、結果が出るまでに時間を要することが理由として挙げられます。
➁導入コストに対しての不安がある
例えば、新しいWEBサイトを構築する場合、または改修する場合には、イニシャルコストと保守のためのランニングコストがかかってきます。
また、情報収集や打ち合わせ、制作のための人件費もかかってくるため、二の足を踏まれることが多々あります。
③難易度が高いため、即戦力が見込みづらい
案件ごとの商品・サービスの基本知識とWEBマーケティングの諸知識を理解し、相互を結びつけることは難易度が高いものです。
成果に結びつくような提案をするには高いスキルが必要なため、新しい人材をプロジェクトにアサインするのは難しいと考える傾向にあるようです。
常に勉強、情報収集が必要
消費者のニーズの変化に伴って、市場には常に新しいものが流通しているため、企業間においても激しい競争が繰り広げられています。
そのため、WEBマーケティングする側の技術者は、常に市場にアンテナを張って、より新しい提案ができるよう情報収集を行う必要があります。
WEBマーケティングを活用する際に事前にしておきたいこと
業務にWEBマーケティングを取り入れると決めたら、担当チームを形成し、担当者を決めなければなりません。
WEBマーケティングは技術的かつ専門的な知識が必要となってくるため、未経験でも事前に知っておいた方がよいことをご紹介します。
WEBマーケティングの勉強をする
最低限、WEBマーケティングとは何であるかを理解できるよう勉強をしてもらいましょう。
導入として、現場で活躍している著名人の書籍を読むことをおすすめします。
現在ネット上には、正しい情報もそうでない情報も溢れているため、まずはスタンダードなマーケティング手法を一つの著者のやり方で学ぶと良いでしょう。
WEBマーケティングの基礎を理解した上で、専門家のYoutubeやブログで更に必要なスキルについて学んでいくのも一つの方法です。
そこからより実践的なWEBマーケティングの仕組みや現場での応用例などを学びたい場合は、セミナーや講演会、スクールで学ぶ方も多くいます。
専門用語を覚える
WEBマーケティングの現場でどうしても必要となってくるのが、下記のような専門用語です。業務への理解度が高まるため、担当社員はもちろん、社内で理解を深めていきたいものです。
- KPI(Key Performance Indicator):ビジネスの「中間目標」の達成度合いを評価する指標です。
- KGI(Key Goal Indicator):企業におけるビジネスの「最終目標」を評価する軸となる指標です。
- PV(Page View):ページビューといって、サイトがどれだけ閲覧されているのかをはかるための指標です。
- CTR(Click Through Rate):サイトや広告が表示された回数の内、何回クリックされたかの割合を示す数字で、広告が効果を発揮しているかをはかる指標です。
- CV(Conversion):コンバージョンとは、Web上で達成された成果のことで、商品購入や資料請求など、企業が設定した成果が獲得されることを意味します。
- SEO(Search Engine Optimization):「検索エンジン最適化」を意味し、検索エンジンでの結果を上位に表示させるために、サイトのコンテンツや構造を最適化する施策のことを指します。
- オウンドメディア:自社で保有するメディアのことで、自社のサービスに関する情報などを発信するために運用していくものです。
- LP(Landing Page):検索エンジンやWeb広告などを経由して、ユーザーが一番はじめに訪れるページを指します。一般的には、広告に掲載するリンク先に設定した特化ページを指し、訪問者にダイレクトに注文や申し込みなどのアクションを起こしてもらうことを目的とします。
専門用語については、「Webマーケティングで最初に覚えたい基本の用語」で詳しくご紹介しているのでぜひご覧ください。
データ処理に慣れる
PhotoshopやillustratorなどのグラフィックソフトやExcelやGoogleスプレッドシートなどの演算処理ソフトなどの使用にも慣れておいた方がよいでしょう。
特にWEBマーケティングの分野では、データ処理・解析だけにとどまらず、WEBグラフィック上での商品・サービスの見せ方やデザインなどにも精通している必要があるため、広く関連知識や技術を学ぶことをおすすめします。
難しいWEBマーケティングを克服するために
いざWEBマーケティング担当社員がWEBマーケターとして実践の場に立っても、難しい課題は常に付きまとってきます。それらを克服するために意識したいポイントをご紹介します。
課題を把握する
WEBマーケティングにおいては、解析ツール上で集めたデータを適切に分析し、その課題や改善点が提案できるかどうかによって施策の成功を左右します。
また、数値上の課題などだけではなく、社会情勢や市場を把握した上で、関連付けて考察ができるよう、日ごろから取り扱う分野の情報収集は必須です。
プロジェクトを進めていって、課題が出ないことはまずあり得ないので、課題に対して解決策とその期間、費用などが適切に判断できるようになることが次の目標だと言えます。
分析力をつける
WEBマーケティングはいくつかの指標や数値によって判断されます。
そのため、分析過程の中でいつもと異なる数値や異常な数値を発見し、これまでの結果と比較検討を行うことが大切です。
また、数値のみではなく、前記に述べた社会背景や市場動向から適切に原因と対策を見つけ出すことが重要です。
分析力を向上させるコツとしては、データを見える化することです。データの内容に応じてグラフや表、ダイアグラムにすることで、新たな気づきが発見できます。
成果を早く求めない
WEBマーケティングは、課題に対して対策を施したものが、必ずしも直ぐ結果として出てくるわけではありません。月間、年間を通しての評価になることも多くあります。
そのため、プロジェクトを長期的な視点で捉え、ゴールとの間に小さな達成すべき目標を決めて、チーム内でサポートし合うことが大切です。
逆に、小さな達成すべき目標を一つずつクリアにしていくことがモチベーションの向上にもつながるため、達成度をプロジェクトチーム内や社内などで、グラフや図などで見える化するとよいでしょう。
PDCAサイクルを実践する
WEBマーケティングの基本は、目標とゴールを明確化し、プロセスをつくり、実行し、その後分析を行い、改善策を検討し、実行するといった過程の繰り返しです。
このような検討と実行、改善のサイクルを「PDCAサイクル」と呼び、WEBマーケティングだけではなく、多くのビジネスの現場で使用されています。
- Plan:計画する
- Do:実行する
- Check:検証する
- Action:改善する
このようにプロジェクトの大小に関わらず、スモールステップを踏み、PCDAサイクルを回していくことが成果を出すためには重要です。
WEBマーケティングは難しいがやりがいがある
ここまで述べた通り、WEBマーケティングは非常に難しい業務であると言えます。しかし、自社で発信した商品やサービスに関する情報が多くの人の目に触れることを考えると、非常にやりがいがある仕事であると考えられないでしょうか。
そこでWEBマーケティングにおいて、どのようなときにやりがいを感じるのかをご紹介します。
分析が当たり結果が出たとき
プロジェクトの中で、さまざまなデータの分析に基づいた課題を発見し、最適な提案ができて、よい結果が出たときは、大きな達成感を覚えます。
そして、この良い結果が次のプロジェクトのノウハウにもなるため、WEBマーケティングの経験値もアップできます。
KPIを達成できたとき
KPIとは、「Key Performance Indictor」の略で「主要業績評価指数」と訳されます。
目的を達成するためのプロセスが適切に実行されているかどうかを評価・管理する指標ですが、小さな目的ごとに設定したKPIが、チームやプロジェクト単位で決めた目標を達成したときには、モチベーションが上がり次のステップへと繋がっていきます。
WEBマーケティングが難しいならプロに相談
WEBマーケティングの世界は知識や経験が非常に重要で、確実な成果を求めるとかなり難しい業務となります。
そのため、プロジェクトごとに社内でWEBマーケティングチームを立ち上げるには、人材と労力への投資が不可欠です。
しかし知識も経験もない中、社内だけで施策を進行し、成功させるには、予想以上の時間がかかります。できるだけ効率的にWEBマーケティングを成功に導くには、専門家に頼ってみるのも一つの手です。
外部に依頼することで費用はかかりますが、自社のみで成果が出ないまま進めるより効率的です。もし「自社でWEBマーケティングを行っているけれど、なかなか成果が出ない」「そもそもWEBマーケティングの始め方が分からない」という場合は、一度、WEBマーケティングのプロに相談してみてはいかがでしょうか?
WEBマーケティングの最適な運用はマーケティングユニットへ
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