ホームページとは本来Webサイトのホームとなるトップページのことを指しますが、一般的には、企業やお店が保有するWebサイト全体を意味する言葉として使われています。
そして、ホームページには広告や宣伝、採用、営業、広報などの役割があり、インターネットが普及する現代において、ホームページを持つことは当たり前となっています。
しかし、「ホームページを作ったは良いが全然アクセスされない」「ただホームページが存在するだけで売上や採用活動に貢献していない」という方は多いもの。またSEO対策やWeb広告の存在は知っていても、具体的なことはよく知らないという方も少なくないでしょう。
ホームページは工夫次第で売上や認知度を何倍にもアップしてくれるツールですから、ぜひ積極的に活用していきたいところです。
そこで本記事では、ホームページのアクセス数や活用の仕方でお困りの方に向けて、集客方法や手法について網羅的に解説していきます。さらに後半では、集客効果が高いホームページの特徴や、集客力をワンランクアップさせるコツもご紹介していますので、ぜひ最後までご覧ください。
目次
ホームページへの集客方法と手法
はじめに、ホームページへの主な集客方法と、それぞれの手法や特徴について見ていきましょう。
SEOを活用した集客方法
ホームページへの集客方法として最もオーソドックスなものが、SEOを活用した集客方法です。
SEOとは「Search Engine Optimization(検索エンジン最適化)」の略称で、SEO対策とは、GoogleやYahoo!といった検索サイトのシステム(検索エンジン)に評価されるホームページを作成し、検索結果に上位表示させ、ホームページの集客数を上げることを目指す取り組みを指します。
SEOを活用した集客方法のメリットは、ニーズに合った顧客を集客することができる点と、ユーザーが抱える問題にダイレクトにアプローチできるので、高いコンバージョン率(成果の達成率)が得られる点が挙げられるでしょう。
SNSを活用した集客方法
ホームページへの集客方法として近年トレンドになっているのが、SNSを活用した集客方法です。InstagramやX(旧Twitter)、Facebook、LINE、YouTube、TikTokなどのSNSプラットフォームからホームページに導線を繋ぎ、ユーザーを集客していきます。
SNSを活用した集客方法は、アカウントの開設が無料なので始めるハードルが低く、またユーザーと直接コミュニケーションが取れる点がメリットだと言えます。さらに、他の集客方法と比べて拡散力が強い点もSNSの大きな特徴となっています。
Web広告を活用した集客方法
Web広告の活用も、多くの企業で取り組まれているホームページへの集客方法です。
Web広告とはインターネット上のメディアに掲載する広告のことで、広告がクリックされた数に対して課金されるクリック課金型(CPC)、広告が表示されるごとに課金されるインプレッション課金型(CPM)、成果が生じた時のみ報酬を支払う成功報酬型広告(アフィリエイト広告)、特定の期間や広告枠に対して固定の料金が発生する純広告が代表的なものとなっています。
また具体的な手法としては、Googleなどの検索結果ページに表示されるリスティング広告、Webサイトやアプリなどの広告枠に表示されるディスプレイ広告、ホームページに訪問したことがあるユーザーに対して再訪問を促すリターゲティング広告、SNSプラットフォームの広告枠に表示されるSNS広告などがあります。
テレビCMや新聞広告といった不特定多数にアプローチする方法と比べて、アプローチするユーザーを絞り込むことができるので費用対効果が高く、効果が出るスピードが比較的速いのがメリットだと言えるでしょう。
被リンクを活用した集客方法
外部からの被リンクも、ホームページ集客にとって非常に重要な方法の一つです。
被リンクとは、他のWebサイトから自社のホームページに向けて張られたリンクのことで、バックリンクや外部リンクとも呼ばれます。被リンクの主な目的は、検索エンジンからの評価を上げて検索結果に上位表示させること(SEO対策)と、拡散効果を狙うことにあります。
被リンクを獲得するための手法としては、プレスリリースやニュースリリースなどの配信サイトに掲載してもらう・クチコミサイトや比較サイトに自社の情報を掲載してもらう・ユーザーにブログやSNSで自社のホームページのURLをシェアしてもらうといった手法が一般的です。
ただし、被リンクの効果を高めるには、信頼性が高いWebサイトからリンクを貰う必要があります。被リンクのために大量生産したサイトからのリンクや、内容が特にない低品質なサイトからのリンクは、かえって検索エンジンからの評価を下げる結果に繋がるからです。そのため、良質な被リンクを獲得するには、ホームページの質を高めることが重要なポイントとなります。
メルマガを活用した集客方法
メールマガジン(メルマガ)は、キャンペーンや商品などの情報を定期的に配信することで、ホームページへの集客を促す方法です。SEO対策やSNS運用と並ぶほど多くの企業で取り入れられており、顧客離反の防止や見込み顧客の育成にも繋がります。
メルマガ配信のメリットは、素早く届けたい情報を能動的にアプローチしていける点にあります。また、メールの開封率やクリック率、配信する日時による行動の違いなどが数値として把握できるため、効果測定がしやすいといった点もメリットとして挙げられるでしょう。
関連記事:MAツールとメール配信システムの違いは?どちらのサービスが良いのか
インフルエンサーを起用した集客方法
自社の商品やサービスを売り込む市場が明確な場合、インフルエンサーを起用した集客方法も効果的です。
インフルエンサーマーケティングとは、主にSNSにおいて影響力が高い人物に、商品やサービスに関する情報を発信してもらうマーケティング手法です。SEO対策やWeb広告、メルマガ配信と違って、企業が主体となって情報を発信するのではなく、インフルエンサーが主体となって情報を発信するのが特徴となっています。
そのため、インフルエンサーを起用するメリットは、企業主体で情報発信するのに対して、ユーザー代表という立ち位置で実体験が拡散させられる点にあり、フォロワーからの信頼や共感が高いほど、大きな影響が与えられるのも特徴の一つだと言えるでしょう。
オフライン施策を活用した集客方法
ホームページへの集客は、インターネット上で完結させる必要はありません。例えばチラシや名刺などにQRコードを掲載しておき、そこからホームページにアクセスしてもらうなど、オフラインとオンラインを掛け合わせてホームページに集客することも可能です。
オフラインからのホームページ集客を成功させるには、いかにアクセスしたくなる仕組みが作れるかがポイントとなります。具体的な事例としては、店内の案内看板に記載のQRコードからホームページにアクセスすることで、割引などの特典が受けられるという施策がこれに該当します。
特に店舗を持つBtoC向けビジネスの場合、オフラインとオンラインを掛け合わせた施策は、店舗への集客とホームページへの集客の両方を実現することができますので、非常に費用対効果が高い集客方法だと言えるでしょう。
ここまでホームページへの主な集客方法についてご紹介しましたが、「集客方法は理解したけど予算が心配……」「どうせ取り組むなら、しっかり成果を出していきたい」という方は、「ホームページ制作で集客を成功させる5つの秘訣!予算別の集客方法も」も参考にご覧ください。
集客効果が高いホームページの5つの特徴
次に、集客効果が高いホームページに共通している特徴を5つご紹介していきます。
特徴①:ホームページの目的が明確である
集客効果が高いホームページの特徴1つ目は、「ホームページの目的が明確である」という点です。ホームページの目的が明確だということは、訪問者に提供する価値や、求める行動が明確であると言い換えられます。
ホームページには、会社情報を伝えることを目的とするコーポレートサイトや、商品やサービスの情報掲載を目的とするサービスサイト、特定の商品やサービスのコンバージョンを目的としたランディングページ(LP)、SEO対策を施して長期的な集客を狙うオウンドメディアなどの種類がありますが、集客力が高いホームページは、各ページごとにきちんと役割を持たせているのです。
サービスサイト:商品やサービスの情報掲載が目的
ランディングページ(LP):特定の商品やサービスのコンバージョンが目的
オウンドメディア:SEO対策を施して長期的な集客を狙うのが目的
採用サイト:採用情報の提供が目的
ECサイト(ネットショップ):商品の販売が目的
ブランディングサイト:ブランド価値を高めることが目的 など
「ホームページにアクセスしてもらえない」「ホームページがビジネスの役に立っていると感じない」という方は、1つのページの中にあらゆる情報が入り交じっていて、見たい情報になかなか辿り着けないなど、サイトに訪れた人が扱いにくくなっている可能性があります。まずは、ホームページの在り方を明確にするところからスタートしてみましょう。
特徴②:集客したいターゲットが明確である
集客効果が高いホームページの特徴2つ目は、「集客したいターゲットが明確である」という点です。ホームページの運営管理は実際の店舗や会社を運営するのと似ており、インターネットという世界に土地(サーバー)を借り、住所(ドメイン)を取得して、自社の会社や店舗(ホームページ)を構えて運営するという一連の活動です。そのため、実店舗と同様に「どのような客層に向けて、何を販売しているのか」が明確でないと、効果的な集客戦略を立てることが難しくなります。
集客力のあるホームページは、自社の商品・サービスを必要としているターゲットのニーズが反映されており、例えば、ターゲットに合わせたSEO対策、ターゲットに絞った広告出稿ができています。また、ターゲットの好みに合ったクリエイティブを提供することで、ブランド価値の向上にも貢献するでしょう。
なお、集客したい客層を決める取り組みをターゲティングといい、属性や行動などで市場を細分化したり、ペルソナ(典型的なユーザー像)を設定したりして、焦点を当てるべきターゲットを明確にしていきます。ターゲットが曖昧になっているという方は、ぜひターゲット分析に取り組んでみてください。
特徴③:SEO対策が実施されている
集客効果が高いホームページの特徴3つ目は、「SEO対策が実施されている」という点です。
SEO対策には、ホームページの内部構造を整える内部施策と、外部からの自然かつ良質な被リンクの獲得を目指す外部施策、良質なコンテンツを提供して検索エンジンからの高評価を得るコンテンツSEOがあり、それぞれを強化していくことがカギとなります。
また、SEO対策はすぐに効果が出にくいため、中長期に渡って運用し続ける体力も必要です。
集客力のあるホームページはこれらのSEO対策が丁寧に実施されており、安定したアクセス数が得られています。
SEO対策については「ホームページ集客に欠かせないコンテンツSEOのポイントと手順を紹介!」で詳しく解説していますので、参考にご覧ください。
特徴④:ユーザー目線で作られている
集客効果が高いホームページの特徴4つ目は、「ユーザー目線で作られている」という点です。
ユーザー目線で作られているというのは、例えば、商品Aの情報が知りたいと思ってホームページに訪問したユーザーが迷わずに商品Aのページに辿り着けることや、ページの表示速度が速いこと、スマートフォンやタブレットで閲覧しても正しく表示されること、リンク先が間違っていないこと、文章が読みやすいことなどが挙げられます。
このようなユーザーの満足度をユーザビリティといい、集客力のあるホームページはユーザビリティが非常に優れている傾向があります。
反対にユーザビリティを考慮していないホームページは、ユーザーをイライラさせてしまったり、欲しい情報が得られず不安を抱かせてしまったりと、ユーザーの満足度を下げる結果に繋がります。また企業側としても購買チャンスやユーザーからの信頼を損失してしまう恐れがあるでしょう。
特徴⑤:コンテンツの質が高い
集客力が高いホームページの特徴5つ目は、「コンテンツの質が高い」という点です。
ホームページにおけるコンテンツとは、ページを構成する文章・画像・動画・デザインなどの内容全体を指し、コンテンツの品質は検索順位やコンバージョン率、ブランドイメージ、企業への信頼性など、幅広い影響を与えます。
集客効果が高いホームページは、目標とするユーザビリティの指標を定め、その指標をクリアするために、コンテンツの品質改善を繰り返しています。コンテンツの質が低いことで悩んでいる方は、ユーザーが求めている情報のクオリティについて分析するのが良いでしょう。
なお、ここまで集客力が高いホームページに共通する特徴についてご紹介しましたが、これらの特徴が必ずしも自社にマッチするとは限りません。自社に適した集客方法や、短期間・低コストで効果的に集客する方法については、「ホームページの集客に効果的なコツ8選!集客方法の選び方も解説」でご紹介していますので、併せてご覧ください。
ホームページへの集客を高めるコツ
最後に、「ホームページを作ってSEO対策や広告などに取り組んでいるが、集客をさらに伸ばしていきたい」「もう一段階上の集客力を付けていきたい」という方に向けて、集客力をもうワンランクアップさせていくためのコツについて見ていきましょう。
集客のコツ①:ユーザーとのタッチポイントを増やす
Webマーケティングにおけるタッチポイントとは、ユーザーとの接点を意味します。タッチポイントは主にオンラインとオフラインの2種類に分けることができ、購買行動の各フェーズにそれぞれのタッチポイントが存在します。
インターネット上における購買行動の代表的なフレームワーク「AISAS(アイサス)」を例に取ってみましょう。
Interest(関心):メルマガ、Web広告など
Search(検索):SNS、オウンドメディアなど
Action(行動):ECサイトなど
Share(共有):ブログ、SNSなど
業種やターゲットによってマッチする方法は異なりますので上記はあくまで一例ですが、ホームページへの集客を増やすには、購買行動のフェーズごとにタッチポイントを置き、フェーズに合った内容のコンテンツを提供することが重要となります。
集客のコツ②:競合他社と差別化する
競合他社に対して優位性を築く方法には、商品やサービスの価格を下げたり(コストリーダーシップ戦略)、ターゲットのセグメントを狭めたり(集中戦略)といった方法がありますが、競合他社が真似できない自社独自の強みや取り組みをアピールする差別化戦略は、ホームページ集客と相性の良い戦略パターンだと言えます。
具体的には、自社の強みや特徴の強調、他社よりも質が高いコンテンツの提供、迅速なカスタマーサポートなどが主な手法として挙げられるでしょう。
ホームページはしばしば24時間・年中無休で働いてくれるセールスマンに例えられます。オンラインとオフラインを切り離して考えるのではなく、マーケティング全体の一つの要素として捉えてみると、新たな視点が見つかるかもしれません。
集客のコツ③:専門家を伴走者につける
最近は誰でも簡単にホームページが作成できる時代ですが、よほど認知度が高くない限り、ただホームページが存在するだけでは人は集まりません。ホームページへの集客を成功させるには、企業の経営戦略や強みと弱み、抱えている課題などを分析し、それらの結果に基づいたWeb戦略の構築・制作・運営管理が必要となります。
しかし、通常業務に加えてこれらの業務をこなそうとすると、スタッフに大きな負担がかかりますし、専門的な知識やスキルを習得しなければなりません。また、新しく人材を雇用するにも、多大なコストと労力が発生するでしょう。
そのため、ホームページ集客に成功している多くの企業は、私たちマーケティングユニットのようなWebマーケティングの専門家を伴走者として付け、業務をアウトソーシングしている傾向があります。
Webマーケティングをコンサルタントに依頼するメリットは、日々の業務に支障をきたすことなく専門的なスキルや最新トレンドを自社のホームページに活用することができ、さらに自社のリソースでまかなうよりもコスト削減につながるケースがある点が挙げられます。
関連記事:Webマーケティングのコンサルタントとは?失敗しないコンサル選びも解説
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今回はホームページへの集客方法や手法、集客効果が高いホームページの特徴、集客力を高めるマーケティング戦略のコツについてご紹介しました。
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